スポーツパルをサビから守る為に、先日ボルトをステンレス製に交換しました。
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しかし、アルミ製であるスポーツパルにステンレス製品を取り付ける場合
電食という現象に注意をしなければなりません。
せっかくサビ対策をしたのにさらに腐食が進む原因になるなんて知りませんでした。
電食とは
異なる材質の金属を重ね、その分を溶解液に浸す事で電池構造となり
電位の低い金属が腐食していく現象。
この電食を起こさせない為の対策を行いました。
気になる方は参考にしてみてください。
電食対策となる素材選び
スポーツパルの船体とステンレスボルトの接触部分はごくわずかの面積です。
この接触部分を絶縁体と言う
いわゆる電気を通しにくい素材で保護しなければならなりません。
素材としてはガラスやゴム・プラスチックなどが代表的ですね。
カンピが選んだ素材は・・・。
【シリコン】!!
ではシリコンの絶縁体としての性能は?
電気絶縁性が比較的高い。そのわりに誘電率が小さいため電場を妨げず、発熱しにくい(マイクロ波加熱を受けにくい)ほか、耐熱性と同様の要因から絶縁耐力に優れ、紫外線や放射線による攻撃にもある程度耐えることから、耐候性も備えている。
引用元:Wikipedia
うん!問題なし!
その他にもゴムチューブなどが形状的にも使いやすいですね。
シリコンチューブを購入
それでは早速、近所のホームセンターを物色。
シリコンチューブがちゃんとありました。
スポーツパルにはM5サイズのステンレスボルトを使用しているので
ぴったりのサイズを確認すると、
『内径4mm 外径6mm』
のシリコンチューブがベストマッチ!
1m/350円で購入。
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シリコンチューブの装着
スポーツパルに取り付けている14本のボルトにシリコンチューブを装着していきます。
頑張って取り付けたボルトをまた外します(泣)
外したボルトにシリコンチューブを取り付けて
適当な箇所で切断。
これを全てのボルトに装着して電食対策完了。
ですが、スポーツパルに空いている穴が約5mm程度。
そのままボルトを入れようとしてもシリコンチューブが通りません。
インパクトを6mmドリルを装着し
シリコンチューブが通る道を拡大してあげましょう。
これで電食対策は完了です。
シリコンチューブも1mで十分足りました。
その他の電食対策
絶縁体をボルトに装着する意外にも
電食よるアルミの腐食を防ぐ方法があります。
それは
『アノードメタルの装着』
アノードとは
ステンレス>アルミ>アノードメタル(亜鉛)
と言うふうに
さらに電位の低い金属をアルミの船体に取り付ける方法です。
簡単に言うとアルミが本来サビサビになってしまうのを
アノードメタルが身代わりになってくれる化学忍法です。
アノードメタルが利用されている代表的な物が船外機。
たくさんの鉄やアルミ材・スチール材が使われているのですが、
アノードメタルを取り付ける事でそれらの金属がサビサビ(腐食)を防いでいます。
この様な船外機に取り付ける為のアノードメタルを
スポーツパルに装着するのも一つの手ですね。